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Sgrumの代替を探している方へ
──移行前に確認すべきこと

スポーツクラブや教室の運営で Sgrum(スグラム)を使っていて、 「このままでいいのか」と考え始めた方向けの内容です。 乗り換えるべきかの判断基準と、移行を決めたときに先に確認しておかないと詰む点を整理しました。

はじめに立場を明記しておきます。私は非営利のスポーツ団体の職員として、 Sgrumを使った運営から自前のシステムへ移行した経験があります。 そのうえで、移行を勧める内容ではありません

管理サービスは「合う・合わない」がはっきり分かれるもので、 合っているなら使い続けるのが一番安上がりです。 この記事は「合わなくなってきた」と感じている方が、判断を間違えないためのものです。

そもそも、乗り換えるべきかどうか

まず前提として、管理サービスを変えるのは相当な負担です。 データの移行、職員の再教育、会員への案内、移行期間中の二重運用。 これらを合計すると、金額に換算できない工数がかかります。

なので、「月額が少し高い」という理由だけで動くのはおすすめしません。 乗り換えを検討する価値があるのは、次のような状態になったときです。

乗り換えを検討する価値がある状態

  • 運用のかなりの部分が、サービスの外で回っている。Excelや紙の台帳、LINEでのやり取りが並行して存在し、結局それらを突き合わせる作業が発生している
  • 自団体の独自ルールが表現できない。兄弟割・ペア割・振替の繰越・複数教室の掛け持ちなど、料金や在籍の考え方がサービスの想定と噛み合わない
  • 欲しい集計が出せない。退会理由の傾向、教室別の継続率、学年ごとの推移といった、次の打ち手を決めるための数字が取り出せない
  • 会員側の使い勝手で問い合わせが発生している。「ログインできない」「アプリが分からない」という連絡の対応に、職員の時間が取られている
  • 機能追加を待つことしかできない。要望を出しても、いつ実装されるか(されるのか)が分からない

逆に、これらに当てはまらないなら、動かない方がいいと思います。 移行コストを回収できません。

移行を決めたら、最初に確認すべきこと

ここが一番大事です。順番を間違えると、移行の途中で身動きが取れなくなります。

1. データを、どの形式で、どこまで持ち出せるか

契約を解除する前に必ず確認してください。 画面で見えている情報と、エクスポートできる情報は同じとは限りません。

  • 会員の基本情報だけでなく、過去の出欠履歴・入金履歴・連絡履歴まで出せるか
  • 形式はCSVか。PDFしか出せない場合、移行の手間が桁違いに増えます
  • 退会者・休会者のデータも含まれるか(含まれないケースがあります)
  • 解約後、何日間データを取り出せるか

実際にエクスポートを試して、中身を開いて確認するところまでやってください。 「たぶん出せるはず」で進めるのが一番危険です。

2. 会員への案内をどうするか

システムの移行より、会員(保護者)に新しい手順を覚えてもらう方が難しいです。 特に、会員側にアプリやログインを求めている場合、移行時に必ず脱落者が出ます。

現実的な選択肢は、会員側の接点をLINE公式アカウントに寄せることです。 新しくアプリを入れてもらう必要がなく、既に日常的に使っている場所なので、 移行時の脱落がほぼ発生しません。

3. 移行期間の二重運用をどう設計するか

いきなり切り替えるのは避けてください。 1〜2ヶ月は両方を並行させて、数字が一致するかを確認する期間を取ります。 この期間の職員負担を見込んでおかないと、現場が疲弊して移行そのものが頓挫します。

移行先の選択肢

大きく3つあります。それぞれ向き不向きがあります。

別の管理サービスに乗り換える

一番手軽で、多くの場合これが正解です。 すぐ使い始められ、サポートもあります。

ただし、乗り換えた先でも「独自ルールが表現できない」という同じ問題にぶつかることがあります。 検討する際は、自団体の一番ややこしいルールが表現できるかを、 デモの段階で必ず具体的に確認してください。 「できます」ではなく、実際の画面で見せてもらうことです。

Excelや紙に戻す

会員数が数十名以下なら、これが最も合理的な場合があります。 ただし、担当者1名しか操作できない状態になりやすく、その人が抜けたときに詰みます。

自前で作る(内製化)

以前は「業者に頼んで数百万円」しか選択肢がなく、現実的ではありませんでした。 AI開発ツールが実用になったことで、この選択肢の費用が下がっています。

向いているのは、独自ルールが多く、既存サービスに合わせるより自分たちに合わせた方が早い団体です。 逆に、標準的な運用で足りているなら、素直に別のサービスを使う方が安上がりです。

内製化した場合、何がどう変わるか

私が実際に運用している範囲でいうと、次のような形になります。

  • 会員データが1か所に集約される。Excel・紙・LINEに分散していた情報が統合され、突き合わせ作業がなくなります
  • 独自ルールがそのまま表現できる。兄弟割やペア割、振替の繰越条件を、自団体の運用のまま計算に組み込めます
  • 会員側の接点はLINEで完結する。新しいアプリを覚えてもらう必要がありません
  • 月額固定費がほぼゼロになる。サーバー費用の実費のみ(規模により月0〜数千円程度)
  • 欲しい集計を自分で足せる。退会理由の傾向でも継続率でも、必要になったときに追加できます

一方で、正直にデメリットも書いておきます。

  • 初期費用がかかります。規模によりますが、数十万〜数百万円です
  • 作った後の面倒を見る人が要ります。とはいえ、AIツールがあるので以前より格段に軽くなっています
  • サポート窓口がありません。困ったときに電話する先が、サービス会社ではなく開発者になります

迷っているなら、まず「何が不満なのか」を書き出すことをおすすめします。 不満が「機能が足りない」ならサービスの乗り換えで解決しますが、 「自分たちのやり方に合わない」なら、乗り換えても同じことが起きます。

判断に迷っていたら、30分だけ話しませんか

乗り換えるべきかどうか、率直にお伝えします。
「今のまま使い続けた方がいい」という結論でも構いません。
相談は無料で、営業目的の折り返しは一切ありません。

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